「エリスただいま」
「お帰りなさい…！ヘルムートさま」
「はい、お土産」
「え？わたしに……？」
「開けてご覧よ。気に入るといいんだけど」
「……わぁ……、可愛い小鳥のネックレス」
「きみの持ってる小鳥の髪飾りとお揃いみたいだろ？今度デートする時につけて見せて」
「はい…っ、すごく嬉しいです」
「――――あ、ダメそれ」
「え？」
「『です』って、敬語。直すように言ったでしょ。はい、やり直し」
「あ……。え、えと、ありがとうヘルムートさま。嬉しいで……あ、う、嬉しい……」
「いまいち自然じゃないよねぇ……。あ、そうだ。今度から僕に敬語使ったら罰を与えるからね」
「え……っ、ば、罰って……？」
「そうだなー……。例えば、きみから僕にキスするとか……。――うん、それいいかも。そうしよう」
「そ、そんな」
「なに、嫌なの」
「だ、だって恥ずかしいです……」
「はい、エリス。さっそく罰一回め」
「あう……っ」